第1章【財】『天月の投資人生』第4話:就職、それでもエアコンのない部屋 〜指宿のTシャツと、38年目の答え合わせ〜

第1章【財】

痛快 天月です。

私のこれまでの歩みを冷徹に、本音で棚卸ししていく『天月の投資人生』。
第3回では、大学時代の引き裂かれた恋心と、自分を偽って同調してしまった苦い後悔のデータをお話ししました。

第4回となる今回は、大学を卒業し、いよいよ組織サバイバルの幕開けとなった時代の記憶と、私の人生を貫く「究極のこだわり」について語ろうと思います。


■ 🟥 ステップ①:現在の絶景 〜38年、この街で娘に出会えた幸せ〜

大学を卒業した私は、結果として、地方の小さな田舎町での仕事を選びました。

それから数えて、実に38年。
組織の理不尽、人間関係の不条理、思い通りにいかないこと。本当に色々なことがありましたし、60歳になった今だって、日々ノイズ(雑音)はあります。しかし、還暦を迎えた今、私は腹の底から静かにこう思っています。

「この道を選んで、本当に、本当によかった」と。

もしあの時、大都会・東京の荒波へ飛び出していれば、今頃どこかの大企業で大成功していたかもしれません。
あるいは、まったく違う人生を歩んでいたかもしれない。
未来なんて、誰にも読めません。

けれど、もし私が東京へ行っていたら、48歳のときに授かった、私を「パパ」と呼んでくれる最愛の娘には、絶対に、何があっても出会えていなかった。
今、目の前で笑っている娘と一緒に歴史旅に出かけ、最高に幸せな時間を過ごせている。ただその一つのファクトだけで、私の歩んできた38年のサラリーマン人生は、文句なしに100点満点の大正解だったのだと、答え合わせが完了するのです。


■ 🟥 ステップ②:過去のファクト 〜指宿のTシャツと、エアコンのない私の聖域〜

しかし、就職した当時の現実は、決して華やかなものではありませんでした。

初任給をもらうようになっても、私の帰る場所は、あの昭和の貧しい掘っ立て小屋の実家のままでした。
社会人になっても、家の中に自分だけの個室と呼べるような部屋はありません。当然、文明の利器であるクーラー(エアコン)なんてものも、1ミリも存在していませんでした。汗をダラダラと流しながら、ブツブツと法律や仕事の資料をめくる。それが私のスタートラインでした。

そして驚くべきことに、その「エアコンなし」の生活は、資産を築き上げた現在の私のアパート暮らしでも、私のこだわりとして頑なに続いています。

もちろん、アパートの妻と娘の部屋には、快適なエアコンが1台カチッと設置されています。家族の快適さを引き算するようなケチな真似はしません。
しかし、私自身の部屋には、今でもエアコンは買っていません。

今年の夏も、かなり暑かった。
そんな猛暑の中、私がどうやって夜のじっくり時間を生き抜いたか。
私は、かつて魂を焦がして完走した思い出の「指宿菜の花マラソン」の参加賞Tシャツを水道水でベタベタに濡らし、それを五体に纏って、1台の扇風機の風を浴びる。ただそれだけで、夏を完全に乗り切ってます(笑)。

30代のあの過酷なロードを走り抜いた肉体のスタミナがあれば、エアコンの冷気に頼らなくとも、重力に抗って生きていくことは十分にできる。
……ただ、まぁ、私ももう還暦の年寄りです。体力の衰えも冷徹にスクリーニングしなければなりませんから、「来年は、おとなしくクーラーを買おうかな」と、思ってもいるのですが(笑)。


■ 🟥 ステップ③:結び 〜生きてる意味に、1円の出し惜しみもしない〜

私はこれまでの人生において、自分にとって「どうでもいいもの(他人の見栄や流行り)」には、できる限り、お金を出してきませんでした。
しかし、「自分にとって本当に必要なもの、命の価値があるもの」への支出は、人生のいかなる局面においても、絶対に惜しんだことはありません。

私にとっての絶対的な資産、それは「家族」であり、「中学校からの大切な親友」であり、「これまでの生活の様々な場面で、俺を慕い、助けてくれた最高の後輩たち」です。

彼ら、彼女らと過ごす至高の時間、美味いお酒を飲み交わし、本音で笑い合う「生きてる意味」のためなら、私はいくら大金が必要であろうとも、最高にスマートに、お金を解き放ちます。

日々の生活はスローに、徹底的に守りを固めながらも、自分の愛する人のためにはカネを惜しまずドカンと出す。この「天月流・メリハリの極意」こそが、人生のポートフォリオを、何よりも豊かに、右肩上がりに輝かせ続けるはずです。

(次回、第5話:パチンコという野生の才能へと直線一気で続く)

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