痛快 天月です。
私のこれまでの歩みを熱く棚卸ししていく『天月の投資人生』。
前編では、昭和の掘っ立て小屋の暮らしと、親父が獲ってきた天然うなぎの原体験から、私の「メリハリ節制術」のルーツをお話ししました 。
第2回となる今回は、誰もが「アイツに合格なんて無理だ」と笑っていた底辺の状況から、私の人生を180度変えることになった、知的な大逆転ゲーム(大学受験)の記憶を語ろうと思います。
■ ステップ①:現在の絶景 〜国立大卒、仕事を全うした今〜
私は今、60歳。
ある程度名のある、地方の国立大学法学部を卒業し、60歳の定年まで職務を全うしてきました。
その結果として、最愛の家族とともに何不自由ない最高に幸せな過渡期(引退ライフ)を過ごすことができています 。
しかし、今だからこそ率直に白状しましょう。
10代の頃の私は、周囲の大人たちから「名門の国立大学の法学部に入る」なんて、1ミリも期待されていない少年だったのです。
■ ステップ②:過去のファクト 〜漁村の同調圧力と、恋心の爆発〜
小さな漁師の家に生まれた私は、子供の頃から元々、勉強が純粋に好きでした。
しかし、中学校2年生から高校2年生までの4年間、私はパタリと勉強をしなくなってしまいました。
原因は、周囲の「目線」です。
「真面目ぶって、そんなに勉強ばかりしてどうするんだ」
私の育った漁村の同級生たち、そして周囲の大人たちからも、常にそんな冷たい同調圧力の空気(影)を感じていました。「どうせ漁師をやるなら、勉強なんか1ミリもいらんだろう」という、決めつけです。多感な時期の私はその空気にすっかり萎縮し、自分を隠して時間を溶かしていました。
そんな私の世界がガラリとひっくり返ったのは、高校3年生の冬のことです。
奇跡的に、私のずっと好きだった女の子が、こちらを振り向いてくれたのです。
そして、私の腹の底に、猛烈なアクセルが踏み込まれました。
(その子の志望する大学へ行って、ずっと一緒にいたい――!)
動機は、世間の言うような高尚な目的ではありません。純度100%の、男としての「はしゃぎ心(欲)」です。
そこからの私は凄まじいものでした。今まで眠らせていた脳を回転させ、教科書がボロボロになるまでめくり続けました。
周囲の人間や教師たちは、「アイツが今さら国立の法学部なんて、合格するわけがない」と笑っていました。
しかし、合格発表の日。番号の掲示板の前に立っていたのは、勝利を掴み取った私の姿でした。
誰もが予想していなかった逆転劇。こっそり掲示板を見に来ていた私の両親は、涙を流して、ボロボロと泣いて喜んでくれました。あの親父とお袋の涙は、私の人生の勲章です。
■ ステップ③:他人のものさしを引き算せよ
40年間の学びと投資のロードを振り返ってみても、私のこの「大学受験ゲームの制覇」には、人生を生き抜く上での数式が隠されています。
子供の頃の私は、周りの荒々しい海の男たちに比べて、体が小さく、力も弱い少年でした。だから、自分でも「俺に漁師を継ぐのは無理だ」と、心のどこかで劣等感を抱えていました。
けれど、私には「勉強が好きだ」という、誰にも負けない自分だけの得意分野(武器)が眠っていたのです。
もしあの時、周囲の漁村の大人たちの「漁師に勉強いらん」という『ものさし』に流され、生きていたら、今の私はいません。
周りの雑音や、他人の目線なんて引き算したほうが、よいと思っています。
他人は他人、自分は自分です。自分の「ものさし」を信じ、自分の好きな分野、得意なことだけに全エネルギーを直線一気で投資する。その規律(自尊心)さえ持っていれば、還暦からでも、人生はいくらでも逆転勝利を収めることができると思っています。
(次回、第3話:極貧生活。貧困学生のロードへと直線一気で続く)


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