第3章:『60歳の日々』第2回:【楽しかったこと①】スイス旅行 〜3大名峰の完全制覇と、ガストンさんに学んだ大きな目〜

第3章【心】

痛快 天月です。

毎週火曜・木曜・土曜の夜21:00、私の人生を仕分ける『60歳の日々』。
火曜日枠の「しなくてもよかったこと」という記事に対し、木曜日枠では、私がこれまでの人生の中で「自分の五感で体験して最高に脳汁が出た出来事」を掲載していきます。

その記念すべき第一弾は、私の狭かった世界(ものさし)を大きく広げてくれた、30年も前のあの冒険です。

【スイス旅行】


■ 🟥 ステップ①:現在の答え 〜若いころにも、旅するものだ〜

もう30年も前になります。
私は若いころ、職場の気の置けない後輩3人と、スイスへと海外旅行に行きました。

当時の私たちは全員が独身で、時間もカネも自分の意志ひとつでどうにでもなる、自由の中にいました。
スイスの現地で乗ったツアーバスの運転手、ガストンさんがいまだに深く印象に残っています。話を聞けば、彼は俺と同じ歳なのに、「明日から兵役(軍隊)へ行くんだ」と、静かに言っていました。

平和で綺麗なアルプスの国だと思っていたスイスの日常の裏側に、そんな現実があるのかと、若き日の私は衝撃を受けました。
この旅を通じて、私の世界への知見は大きく広がり、物事をハス目で俯瞰するくせができた。
還暦を迎え、一定の資産を持って引退を迎える今の私が下す答えは、一つ。

「若いころにも、旅をするものだ」


■ 🟥 ステップ②:過去のファクト 〜16万円の格安旅と、3大名峰の完全制覇〜

当時のエクセルの収支データを振り返れば、1週間におよぶスイスの旅で、かかった費用は一人あたり、わずか**【16万円程度】**でした。
もちろん現地での食事代は別でしたが、大手旅行会社の綺麗なツアーということを考えれば、驚くほどの格安の旅行でした。

スイスに到着した私たちは、アルプスの世界一の巨頭たちと対峙することになります。

マッターホルン、アイガー、そしてユングフラウ。

現地のベテランガイドの女性が、私たちを見て言いました。
「この3つの山は本当に素晴らしい。けれど、アルプスの山は天候の変化が激しいので、滞在中どれか一つでも綺麗に見られたら、それだけでラッキーだと思ってください」

しかし、私たちは、ついていた。私たちが山を睨みつけたその1週間、アルプスの空は見事なまでにクリアに晴れ渡り、私はマッターホルンも、アイガーも、ユングフラウも、【3大名峰のすべて】を最高の絶景のまま、この目に焼き付けることができたのです。

言葉を失うほどの、地球の圧倒的な質量。脳内からは最高級の脳汁が溢れ出しました。


■ 🟥 ステップ③:結び 〜大きな目を持って、世界を見る〜

1人16万円の格安旅で3大名峰を完全制覇したスイスの残像から、思ったことはこれです。

「自分の生まれた小さな街や、世間の薄っぺらい基準(小さな世界)に引きこもって満足するな。若い一瞬の時間を使って、世界中の本物の価値を自分の五感で見に行こう」

なんでも、物事をマクロな**「大きな目」**を持って見る癖をつけた方が、人生のゲームは圧倒的に面白くなります。

私はあの旅で気づきました。スイスは世界一平和な国というイメージがあるけれど、なぜ若者に兵役があるのか? なぜ軍事の防衛線をこれほど強固に張っているのか?
そこから世界情勢を考え、ひるがえって「じゃあ、日本の立ち位置はどうなんだ?」と、自分の頭で思考する楽しさを知ったのです。

自然も、地球も、信じられないほど雄大で、凄まじい力を持っています。そして、そこで生きる人間たちも、長い歴史の中で生きてきて、今の国や経済の仕組み(システム)があると。

(次回、1月10日(土)21:00:【これからやりたいこと①:娘との定期的な旅行 〜47都道府県、全都道府県制覇〜】へと直線一気で続く)

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