第3章【心】ブレない自尊心の作り方。どん底の俺を救った行動と決断

第3章【心】

60年の人生、いつも順風満帆だったわけではない。他人に見下され、泥水をすすり、心が激しく落ち込むことなんて数え切れないほどあった。そんな時、俺はどうやって心を立て直してきたか。巷のメンタル本には色々な綺麗事が書かれているが、俺の結論はシンプルだ。
「散歩、走る、泳ぐ、温泉、寝る」。これが一番の特効薬だった。特に「走る」ということは凄まじい効果があった。無心で走っていると、頭の中に何かが分泌されて、じんわりと心地よくなっていく感覚(ランナーズハイ)を何度も味わった。身体を動かし、温泉で癒やし、貪るように寝る。これに勝る心の回復法はない。他には、静かに読書をし、音楽に耳を傾ける時間が俺の盾となった。

実は一度だけ、あまりの落ち込みにメンタルの病院へ足を運んだことがある。
そこで処方された薬を、試しに1錠飲んでみた。だが、驚いた。頭がぼーっとなり、男としての機能(勃起)が完全にストップしてしまったのだ。その瞬間、猛烈な危機感が襲ってきた。
「これでは余計にダメな人間になってしまう。俺の自尊心が死んでしまう」と。俺には薬が合わなかった。俺の場合、薬を飲んだことで強い違和感を覚え、その後は医師に相談したうえで、自分に合う立て直し方を探していった。自分の生命力を信じて「自分の手で這い上がる」と決断したのだ。俺の場合、その決断が大正解だったと思っている。娘よ、目に見えない影に怯えるな。

自分を信じ、本能を動かし、身体を動かして寝ろ。 自分の心は、自分の「努力と工夫」でいくらでも再生できるのだ。

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