残された20年弱を、健康で、自分の足で全力で楽しむ。
そのための絶対的な資本が「体」だ。ここで、俺の意外な過去を明かそう。
若い頃は運動能力がゼロだったこの俺が、40歳からの10年間、狂ったようにマラソンに打ち込んでいた時期がある。フルマラソンは、東京マラソン3回出場。自己最高記録は3時間40分。また、今は中止されている『阿蘇カルデラスーパーマラソン100km』を13時間で完走したこともある。一人で淡々と20kmのジョグをこなし、足の負担を減らすためにスイムや自転車を組み合わせる工夫もしてきた。還暦を迎えた今、その現役時代は退き、現在のメニューは散歩と軽く泳ぐ程度だ。
だが、俺の体には明らかな異変が起きている。
血圧は105前後、安静時脈拍は57前後。
医者も驚くようなこの健康体は、間違いなくあの10年間、人知れず泥を吐きながら走り込んで作り上げた「心肺の貯金」のおかげなのだ。40代、50代の努力は、60代になってから圧倒的な資産として返ってくる。これからの「最高の20年」を戦うための俺の健康戦略は、かつてのように追い込むことではない。築き上げたこの最強のエンジン(心肺)を維持し、散歩とスイムという「工夫」で関節を守りながら、いつでも動ける体をキープすることだ。
健康もまた、一日にして成らず。若い頃の工夫と努力が、未来の自分を救う最大の資産になるのだ。
第4章【体】20年戦える肉体。100kmを完走した俺の心肺貯金
第4章【体】
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