痛快 天月です。
先週まで全7回にわたってお届けした【マラソン15】の連載。100kmウルトラマラソンを駆け抜け、ガチの公認レースである延岡西日本マラソンを走りきった、私の30代・40代の肉体の戦記はいかがでしたでしょうか。
あの圧倒的なスタミナの記憶から一転して、ここからは、還暦を迎えた現在の私が「3億円を五体満足で使い切る」ために挑んでいる、現在進行形のリアルタイムな肉体ハックの戦況をお届けします。
まず、冷徹な現実(データ)から目を背けずに白状しましょう。
60歳になった私の体は、今、明らかな不条理に直面しています。
「代謝が落ちている」
「食べたら当然のように太る」
「なんなら、大して食べていなくても太る」
「そして、全身の肉が重力に素直に従い、じわじわと下がってきている(笑)」
30代のあの頃と同じように、がむしゃらに走れば痩せる、スタミナが戻る、なんていう甘い世界ではないことは、投資家としての私の目が一番よく分かっています。以前のようにはいかない。それが、還暦というスタートラインの現実です。
■ 感情を引き算し、科学(スロー)に生きる
では、老兵はおとなしくソファーに座ってテレビを眺めていればいいのか?
そんな消化試合の人生、私の「はしゃぎ心」が絶対に許しません。
かつて、世の中に『スロージョグのすすめ』という、歩くような猛スピード(時速4〜5km)でゆっくり走ることで、脳を活性化させる、体に負担をかけにくい走り方として紹介されていた名著(技術)がありました。
文字通り、息が全く切れないスピードで、隣の人と笑顔でお喋りしながら走る読書術のようなランニングです。
「これだ」と、私は直感しました。
走るのがキツいなら、歩くようなスピードでスロージョグをすればいい。
そして、水の中をゆったりと浮力に身を任せて泳ぐ「スロースイム」も、還暦の関節と筋肉を守る最強のディフェンスになるのではないか、と。
まずは頭の中で、私の1週間の「理想の肉体ポートフォリオ」をエクセルさながらに組んでみました。
- 【日】 スロージョグ
- 【月】 ウォーキング
- 【火】 スロージョグ
- 【水】 スロースイム(温泉を兼ねて)
- 【木】 スロージョグ
- 【金】 ウォーキング
- 【土】 スロージョグ
■ 完璧を目指さない。サボる勇気こそが最大のディフェンス
どうでしょうか。文字に書くと、毎日本当によく頑張る模範的な健康じじいのスケジュールに見えるかもしれません。
しかし、勝負師としての私の本当の裏ルール(数式)は、ここにあります。
「ほんとゆるく、やってみよう」
これだけです。やる気を出す仕組みは作りますが、完璧主義という名の不条理な義務感に自分の生活を縛らせてはいけません。
急な用事ができたり、雨が降ったり、逆に暑すぎたり、あるいは前夜にゆめタウンで買ってきた酎ハイが美味すぎて少し二日酔いの朝は、「いとも簡単に、笑顔でサボってやめていい」という絶対の余白(ディフェンス)を自分に許しています。
大切なのは、100点満点の練習を1週間だけやって燃え尽きることではありません。
重力に抗うことなく、自分の心地いい「スロー」のペースで、呼吸をするように淡々と生活の中に肉体ハックを組み込み続けること。その継続の利回りこそが、数ヶ月後、数年後の健康診断の数値を劇的に大化けさせる本物の資産になるのです。
還暦じじいの、地味で、ゆるくて、最高にエキサイティングな復活ロード。
毎週金曜日の夜21時、私の体重の増減や、朝の散歩ジョグの生々しいリアルデータとともに、ハス目で笑いながらお届けしていきます。
(次回、毎週金曜日21:00:【体】最新の肉体戦戦・実況中継へ続く)

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