痛快 天月です。
私の人生を支え、折れそうな心を奮い立たせてくれた本や言葉を紹介していく「人生読本25」。
第15回目は、現代のメンタル本のベストセラーをフックにしながら、私がこれまでの激動の人生の中で、泥水をすすり、試行錯誤を繰り返した果てにたどり着いた「無敵の境地」について語らせてください。
『神メンタル 人生は心の強さが9割』(プレジデント社)
■ 「弱い自分」を救うために試してきた、数々の武器
世間の人々からすれば、還暦から3億円を目指したり、100kmのウルトラマラソンを完走したりする私の姿は、さぞ「鋼のメンタルを持った強い男」に見えるかもしれません。
しかし、本当の私は全く逆です。幼少期の早生まれの劣等感から始まった、根っからの「メンタルが弱い人間」なのです。
だからこそ、私は人生の随所で心が折れそうになるたびに、自分の大切な心(メンタル)を守るための武器を、必死になって探しては試してきました。
良質な本を読み漁り、魂を震わせる音楽を浴び、静かに目を閉じて瞑想を実践し、温泉で凝り固まった身体をほぐし、脳汁が出るまでランニングでロードを駆け抜ける――。
これらはすべて、私の【心】と【体】のライフバランスを保つために、必要不可欠な素晴らしい儀式でした。それぞれに確かな効果があり、私は人生の数々の苦境で、これらの習慣に何度も命を救われてきました。
■ 絶望のラストで訪れる、究極の「まあ、どうでもいいや」
しかし、そんな数え切れないほどの試行錯誤を何十年も重ねてきた私が、人生の本当に深いどん底に突き落とされたとき、最終的にたどり着いた「究極の答え」があります。
それは、「開き直ること」です。
「もうダメだ、今度こそ絶対にダメだ」
そう夜も眠れずに思い悩み、絶望のどん底ですり潰されそうになったそのラストの瞬間、ふと頭のなかに、不思議な風が吹くことがあるのです。
「……まあ、どうでもいいや。別に。」
すべてを諦めるのとは違います。ジタバタするのをやめて、全責任を背負った上で「死ぬわけじゃない、なるようになるさ」と腹をくくる、究極の開き直りです。
この瞬間に、脳を支配していた余計な恐怖やプレッシャーがすべて消え去り、心の中に「絶対的な静寂(神メンタル)」が訪れるのを、私は人生で何度か経験してきました。
■ 現代を生きるあなたへ
本書が説くように、人生において「心の強さ」が9割を握っているというのは紛れもない事実です。
ですが、本当の心の強さとは、常にポジティブで傷つかないことではありません。自分の弱さを知った上で、いざとなったら「ハス目」で世界を眺め、「どうでもいいや」と綺麗に開き直れるしなやかさのことです。
還暦を迎え、4,900万円というリアルな現在地から、私は資産3億円という高い山へ直線一気で挑んでいます。
この前代未聞のマネーゲームを戦い抜く上で、私の腹の中には、この何があっても最後には開き直れる「無敵の盾」がカチッと収まっています。だから、何一つ怖いものはありません。
もしあなたが今、真面目すぎるがゆえに思い悩み、心が押しつぶされそうになっているなら、まずは温泉にでも浸かって、ランニングでもして、心を尽くしてみてください。
そして、それでもダメなときは、フッと声に出してみてください。
「まあ、どうでもいいや。別に」と。その瞬間、あなたの目の前にある世界は、驚くほど軽やかに変わり始めます。
(第16回『どんな仕事も楽しくなる3つの物語』福島正伸 へ続く)


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