痛快 天月です。
私の人生を支え、折れそうな心を奮い立たせてくれた本を1冊ずつ紹介していく「人生読本25」。
第2回目は、私の強烈な「反骨心」に圧倒的な理論と品格という名の武器を与えてくれた、私の思想の教科書です。
『自分の品格』渡部昇一(知的生きかた文庫)
■ 20代の私を覚醒させた「知の巨人」の言葉
渡部昇一氏の本とは大学一年生の時に出会い、感銘を受け、さらに、この本を見つけたのは、その後のことでした。
当時の私は、経済的にも恵まれず、周囲から理不尽に見下される悔しさを何度も味わっていました。
「今に見とけよ」と拳を握りしめる一方で、どうやってこの逆境を跳ね返せばいいのか分からず、ただ牙を剥くことしかできない未熟な青年だったのです。
そんな私の魂に、本書は強烈な一撃を喰らわせてくれました。
渡部氏は、本当の「品格」とは生まれ育ちや身分ではなく、「自分の意志で自分を律し、高め続けていく姿勢」にこそ宿るのだと説いていました。
お金がないからと卑屈になる必要は1ミリもない。
理不尽な奴らと同じ土俵で喧嘩をするな。勉強し、知識を蓄え、圧倒的な「実力」をつけて上から見下ろし返してやればいい。
この本を読んだ瞬間、私の頭の中から迷いが消えました。ただの愚痴や怒りだった私の反骨心が、「自分を磨き上げるための崇高なエネルギー」へと昇華した瞬間でした。
■ 30代、40代、50代で読み返すたびに変わる「品格」の意味
第1回の『菜根譚』と同じく、この『自分の品格』も、私は30代、40代、50代と人生の節目で何度もページをめくってきました。
- 30代・40代の現役バリバリの頃は、 「仕事で、実力で、絶対にあいつらを追い抜いてやる」という闘争心の武器として。
- 50代になってからは、 48歳で生まれた愛する娘に対し、「父親として、背中でどんな品格を見せていけるか」という自己規律の鏡として。
年齢を重ねるごとに、文字の向こうから聞こえる渡部氏の声の深みが変わり、その時々の私に必要な「男の背骨」をカチッと正してくれたのです。
■ 現代を生きるあなたへ
世間には、他人を冷笑したり、マウントを取ったりして、さも自分が偉くなったかのように錯覚している人間がたくさんいます。大学の事務局で私に「これでよく生活できますね」と言い放ったあの若い事務員も、まさにその一人です。
ですが、そんな「他人の物差し」で生きている奴らに、あなたの貴重な人生のエネルギーを使う必要は全くありません。
本当の品格とは、「昨日の自分より、今日の自分がどれだけ進化したか」という自分との闘いです。
徹底的な節制を貫き、知力を磨き、負けない投資で資産3億円へ向かう。このストイックな私の挑戦そのものが、私なりの「自分の品格」の証明だと思っています。
見下してくる人間を見返すためではない。もう、そんな人間の物差しで自分の人生を測らない。そのために、自分自身を高め続ける。
心がブレそうになったとき、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
(第3回『みんな同じわけがない』邱永漢 へ続く)

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