痛快 天月です。
私の人生を支え、折れそうな心を奮い立たせてくれた本や言葉を紹介していく「人生読本25」。
第19回目は、強烈な個性を放つベストセラー作家の著書をフックに、「色々試したけれど、結局のところ最強のメンタルってこれだよな」と、私が深く納得した一冊を紹介します。
『鋼のメンタル』(新潮新書)
■ 気弱な私が、あの「スキンヘッド」に引き寄せられた日
本屋の棚で『鋼のメンタル』という、ギラギラとした強そうなタイトルを見つけたとき、私の手は自然と本へ伸びていました。
自分で言うのもなんですが、私はやはり根がどこか気弱な人間なのでしょう(笑)。だからこそ、こういう「強そうなメンタル」を教えてくれる本を見つけると、つい目が行ってしまうのです。
そして、この本の著者である百田尚樹氏といえば、あのテレビやネットで見かける、トレードマークの迫力あるスキンヘッドの顔がパッと脳裏に浮かびます。
大変失礼ながら、あの堂々としたスキンヘッドのビジュアルを思い浮かべるだけでも、なんだか自分のメンタルまで勝手に強くなっていくような気がするから不思議です(笑)。
世間の凄まじい批判や雑音をものともせず、自分の言いたいことを堂々と発信し続ける百田氏。その圧倒的な「図太さ」の秘密が、この新書には詰まっていました。
■ 100の理論を超える、究極の一言
本書には、著者が過酷な世間をサバイバルしてきた経験に基づく、様々なメンタルコントロール術が書かれています。
しかし、この本を読み終えた私が、自分の腹の中にストンと落とし込んだ結論は、驚くほどシンプルで、たった一つのことでした。
「まあ、とにかく、気にしないことだ。それだけ。」
禅の教え(引き算)や、アホとの戦い方、脳内のイライラ消去術など、私はこれまで多くの本から心の守り方を学んできました。ですが、それらを極限までシンプルに削ぎ落とすと、結局は「気にしない」というこの一言に尽きるのです。
アホが何かマウントを取ってきても、気にしない。
理不尽な逆境に立たされても、気にしない。
株価が一時的に下がって世間が騒いでいても、気にしない。
「別に死ぬわけじゃない。俺は俺のやるべきことをやるだけだ」と、百田氏のスキンヘッドのように(笑)、堂々と、ふてぶてしく構えていればいいのです。
■ 現代を生きるあなたへ
ネット社会の現代、私たちは他人の一言や、世間の評判を「気にしすぎる」せいで、自分で自分の心を勝手に痛めつけてしまいがちです。
ですが、あなたが他人の目を気にしたところで、あなたの通帳の数字が1円でも増えるわけではありませんし、あなたの人生が1ミリでも面白くなるわけではありません。
還暦を迎え、4,900万円というリアルな現在地から「資産3億円」という高い山へ直線一気でチャージをかける私のマネーゲーム。
この戦いにおいても、私の最大のディフェンスは「気にしないこと」です。世間が何を言おうが、私は自分が信じた節制と投資の道を、ただ淡々と、はしゃぎながら楽しむだけです。
もしあなたが今、誰かの言葉に傷つき、周りの目を気にして縮こまっているなら、ぜひこの本を開いて、あの百田氏のパワフルな顔を思い浮かべてみてください。
そして、フッと肩の力を抜いて、呟いてみましょう。
「まあ、気にしない。それだけだ」と。その瞬間、あなたの心には、誰にも破れない鋼の盾がカチッと現れるはずです。
(第20回『努力の選び方』井上裕之 へ続く)


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