第2章第10考:【人生読本25】第5回:理解不能な奴らはハス目で流せ。私の心を無敵にする防衛術――田村耕太郎『頭に来てもアホとは戦うな!』

第2章【学】

痛快 天月です。

私の人生を支え、折れそうな心を奮い立たせてくれた本を1冊ずつ紹介していく「人生読本25」。
第5回目は、理不尽な人間関係が渦巻く現代社会(ビジネス戦場)において、私の大切なエネルギーを1ミリも無駄遣いしないための「最強の心の盾」をくれた一冊です。

『頭に来てもアホとは戦うな!』田村耕太郎(朝日新聞出版)


■ 仕事で大変苦慮していたとき、本屋で出会った救世主

この本と出会ったとき、私は仕事の上で本当に大きな苦境に立たされ、精神的に大変な苦慮をしていました。
真面目に向き合おうとすればするほど、心がすり減っていく。そんな限界に近い状態のとき、ふと立ち寄った本屋の棚で、この刺激的なタイトルが私の目に飛び込んできたのです。

貪るようにページをめくる中で、私はパッと目の前が明るくなるような衝撃を覚えました。

長い人生を生きていると、こちらの常識や良識、ロジックでは「到底理解できない人間」に必ず遭遇します。
「なんでこんな理不尽なことを言うんだ」「なぜ平気で人の足を引っ張るのか」
しかし、仕事である以上、どんなに嫌な相手であっても完全に無視して生きるわけにはいかないのが、大人の世界の辛いところです。


■ 天月流:アホをやり過ごす「ハス目」の極意

本書から知恵を得た私は、彼らへの向き合い方をガラリと変えました。
正面からぶつかって戦うのを一切やめたのです。

理解不能な奴が現れたら、正面から相手にせず、「ちょっとハス目(斜め)」から見るようにしました。あるいは、一歩引いて、天井から自分と相手のやり取りを眺めるように「自分を客観視する」のです。

「ああ、この人は今、こういう生き物として吠えているんだな」
「このアホと同じ土俵に降りて怒るなんて、私の人生の時間(エネルギー)がもったいない」

そうやってハス目で見つめることで、怒りはすっと消え去り、驚くほど冷静に対処できるようになりました。まさに、以前の記事(第3章第1考)に書いた、私の心の安全地帯を守るための『嫌な奴らの消去術』が、ここで完全に確立されたのです。


■ 現代を生きるあなたへ

「アホとは戦わない。腹の中にそんな強固な盾を持っておきたい」

還暦を迎え、3億円という大きな頂を目指す今の私にとっても、このディフェンスの思想は最大の武器です。
戦うべき相手は、他人を変えようとすることではありません。自分が決めた目標であり、昨日の自分自身です。

もしあなたが今、職場の人間関係や理不尽なアホに悩まされ、拳を痛いほど握りしめているなら、ぜひこの本を腹の中に仕込んでみてください。
そして、ちょっとハス目で奴らを見下ろし、あなたの人生の直線コースを突き抜けてやりましょう。

(第6回『中村天風の生きる手本』宇野千代 へ続く)

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