痛快 天月です。
私の人生を支え、折れそうな心を奮い立たせてくれた本を1冊ずつ紹介していく「人生読本25」。
第9回目は、私の血筋(ルーツ)と、私が人生において最も大切にし、あこがれ続けている「美学」について、一冊の本を通して語らせてください。
『話し方の品格 品のいい人になる10か条』福田健(リュウブックスアステ新書)
■ 荒波を生きる「漁師の息子」としてのルーツ
私の生まれ育った原点は、綺麗事の世界ではありません。
私は、「漁師の息子」です。
命がけで荒波に漕ぎ出し、一刻を争う海の上で戦う漁師の世界は、言葉も荒く、気性も荒いのが当たり前です。そこで育った私は、自分の無意識の根っこの部分に、その漁師たちの言葉遣いや、荒々しい行動の癖が染み付いています。ふとした瞬間に、その荒い部分が顔を出してしまうことがあります。
ですが、私は知っています。
私の親父をはじめ、地元の漁師の皆さんたちは、言葉こそ荒削りですが、根はものすごく優しくて、温かい人間たちだということを。
それでも、だからこそ、私は人一倍「言葉」というものを気にする人間に育ちました。
荒々しい世界に身を置きながらも、私の心の中には、常に「品格のある言葉、美しい行動」への強烈な、乾ききった砂が水を吸い込むようなあこがれが眠っていたのです。
■ 人生で一番大好きな映画『マイ・フェア・レディ』
私のこの心のあり方を、そのまま映し出したような映画があります。
私のこれまでの人生において、一番大好きな映画、それがオードリー・ヘップバーン主演の『マイ・フェア・レディ』です。
ロンドンの下町で粗野な言葉を話していた不器用な少女が、言葉遣いのレッスンを重ねることで、誰よりも気高く、美しい品格をまとった貴婦人へと生まれ変わっていく不朽の名作。
私はあの映画を観るたびに、胸が震えます。
言葉が変われば、立ち振る舞いが変わる。立ち振る舞いが変われば、人間の品格(格調)はどこからでも、いつからでも高めていくことができる。
大学の事務局で私を冷笑したあの事務員のような、薄っぺらい言葉を吐く人間には絶対になりたくない。「漁師の息子」というたくましい命の根っこを持ちながらも、表現する言葉には最高の上質な品格を宿らせたい。本書は、そんな私のあこがれを、具体的な技術として支えてくれた大切な一冊です。
■ 現代を生きるあなたへ
SNSが飛び交う現代、ネット上にはトゲだらけの荒い言葉や、他人を傷つける汚い言葉があふれかえっています。
ですが、言葉はその人の「心の内面」を映し出す鏡です。どんなに大金を持っていても、使う言葉が下品であれば、その人のマネーゲームは敗北していると私は思います。
品格のある話し方とは、お高くとまることではありません。相手を思いやり、自分の心を律する「自尊心」の表れです。
還暦から資産3億円へ向かう私の直線一気の挑戦。
このブログを通して私が紡ぐ言葉の一つひとつにも、私が生涯をかけてあこがれ、磨き続けてきた「品格」を宿らせていきたいと思っています。
言葉の力を信じ、自分を美しくアップデートしていきたいと願うすべての人に、ぜひ手に取ってほしい新書です。
(第10回『ポジティブの教科書』武田双雲 へ続く)

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