痛快 天月です。
私の人生を支え、折れそうな心を奮い立たせてくれた25冊の本を紹介してきた「人生読本25」の連載も、いよいよ今回で感動の最終回を迎えます。
これまで、どん底の反骨心、左遷の逆境、40年以上前の受験ゲームの記憶など、私の人生の背骨となった知恵を全力で語ってきました。
そんな連載の最後を締めくくるのは、前回の「夢中になりすぎてしまう不器用な私」へ贈る、最も大切で、最も優しい大人の自衛術です。
『頭の休ませ方』(中経の文庫)
■ 『NO DAMAGE』ではいられない、還暦のリアル
前回の記事で告白した通り、私はとにかく、一度何かにスイッチが入って夢中になると、周りが見えなくなるほど一生懸命に突っ走ってしまう性分です。
この週末のブログ開設から怒涛の執筆劇が、まさにその生き証拠です(笑)。
ですが、そんな風に全力でエネルギーを燃やし尽くしてしまうからこそ、私は完全に疲れ切ってしまう手前の段階で、意識的に「頭を休ませる」必要があるのです。
若い頃であれば、どれだけ無茶をしてエネルギーを消費しても、一晩寝ればすぐに元通りでした。まさに、あの頃に夢中で聴いたロックミュージシャン・佐野元春の伝説のアルバムタイトルのように、どんな逆境も傷つかない『NO DAMAGE(ノーダメージ)』のままで、どこまでも突っ走っていけたのかもしれません。
しかし、私はもう、60歳の還暦を迎えました。
年齢を重ねた今、疲れがもたらす肉体と脳へのダメージの重さは、若い頃の比ではありません。
ふと、自分が20代の若手として就職したばかりの頃の記憶が蘇ります。
当時、職場の窓際に座っていた退職間際の50代後半の先輩たちの姿。20代の私の目から見れば、彼らは完全なる「おじいちゃん」に思えました。
「おい、天月。お前は今、あの頃の先輩たちの年齢をすでに超えて、60歳になったんだぞ(笑)。若いつもりで無理をして、頑張りすぎるんじゃない。適度に、上手に休みなさい」
本書をめくりながら、私はそんな風に、自分自身に向けて優しくブレーキをかけるための知恵を腹の中に仕込んだのです。
■ 終章:3億円のマネーゲームを、生涯現役で楽しむために
『頭の休ませ方』。
この本が教えてくれるのは、単なるサボりの技術ではありません。自分の脳の特性を知り、疲労が限界に達する前に、能動的にリフレッシュの時間をデザインするという、大人のためのセルフマネジメントです。
還暦を迎え、4,900万円という現在地から、私は「資産3億円」という前代未聞の、最高に面白いマネーゲームのスタートラインに立っています。目標までは、まだ長い長いロードが続きます。
この壮大な山を直線一気で突き抜けるためには、目先の数メートルで息切れして倒れてしまっては意味がありません。
ここぞという勝負所では牙を剥いて猛チャージをかける一方で、戦いの合間には、愛する中1の娘と京都や明日香村の歴史旅へ出かけ、一流の音楽を浴び、旧知の友と美味い酒を酌み交わして、頭と心を最高にクリーンに休ませる。
この「全力の夢中」と「上質な休息」のメリハリこそが、私のライフバランス(財・学・心・体)を完成させる最後のピースなのです。
これにて、私の人生を支えてくれた25冊の羅針盤を紹介する旅は、一度幕を閉じます。
ですが、天月(あまるな)としての本気のマネーゲームは、まだ始まったばかりの第1クォーターです。
私の紡いだ25の言葉たちのどれか一つでも、今を懸命に戦うあなたの前を照らす小さな光になれたなら、これ以上の喜びはありません。
私の人生を支えてくれた全ての先人、作家の皆様、そしてここまで一緒に一歩一歩読み進めてくれた最高の読者のあなたに、心からの感謝を込めて。
【人生読本25】 ―― 完。

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