第2章第26考:【人生読本25】第21回:根暗な少年が「受験ゲーム」を完全制覇した日。私の自信の原点――遠藤周作『楽天主義のすすめ』

第2章【学】

痛快 天月です。

私の人生を支え、折れそうな心を奮い立たせてくれた本や言葉を紹介していく「人生読本25」。
第21回目は、私の少年時代に遡り、私が人生で初めて「自分の力で不条理な現実をひっくり返し、絶対的な自信を掴み取ったあの日」の記憶を、偉大な小説家の名著とともに語らせてください。

『楽天主義のすすめ』(青春文庫)


■ 根暗で神経質だった少年が、遠藤周作に引き寄せられた理由

この本を読んだのは、私がまだ高校生の頃でした。
幼少期の早生まれの劣等感や、経済的に恵まれない環境を引きずっていた私は、当時、自分でも嫌になるほど「ネガティブで、神経質な少年」だったのです。

特に高校1年生の時の私は、思い出すだけでも苦笑いしてしまうほど、めちゃくちゃに「根暗」でした。
周囲への威圧感に怯え、自分の殻に閉じこもる日々。そんな灰色の日常の中で、私は本屋の棚で『楽天主義のすすめ』というタイトル、そして偉大な小説家・遠藤周作氏の名前に強烈に引き寄せられました。

遠藤氏の語る「楽天主義」とは、単なる能天気なお気楽主義ではありません。不条理な現実や、自分のドロドロとした弱さを受け入れた上で、「まあ、なんとかなるさ。それならこの状況をどう面白がってやろうか」と、腹の底でニヤリと笑う、強くてしなやかな大人の知恵でした。

この本が、私の閉ざされた心のブレーキを、少しずつ外してくれたのです。


■ 高3の冬、私は「勉強という名のゲーム」を完全制覇した

この本の影響もあり、私の高校生活は劇的に変わり始めました。

高校2年生になると、私の灰色だった日常に、少しずつ眩しい「青春の光」が入り込んできました。
そして迎えた高校3年生の冬。第14回で紹介したカーネギーの知恵とも融合し、私は迫りくる大学受験を「苦しい試練」と捉えるのを完全にやめました。これは、自分をアップデートして逆境をひっくり返すための、最高にエキサイティングな『勉強ゲーム』なんだと、楽天的に捉え方を変えたのです。

物は考えようです。
私は、受験という名のゲームのプレイヤーになりきりました。今日解く問題、今日覚える知識を、ゲームの敵を倒してレベルを上げるように淡々と、しかし圧倒的な熱量で楽しんだのです。

そして、私はその受験ゲームを完全制覇しました。

自分の力で、第一志望の合格という最高のゴールを直線一気で突き抜けたあの瞬間。
それまで周囲に見下され、踏みつけられて卑屈になりそうだった私の胸の内に、生まれて初めて「俺は、自分の力で人生をいくらでも変えられるんだ」という、絶対的な、何物にも代えがたい『自信』がカチッと宿ったのです。

40年以上が経った今でも、あのゲーム制覇の興奮と誇りは、私の魂の奥底で消えることなく燃え続けています。


■ 現代を生きるあなたへ

生きていれば、どうしても「自分は根暗だから」「環境が悪いから」と、冷たい現実にうつむいてしまう時期があります。

ですが、不条理な現実を前に眉間にシワを寄せて悩んでいても、1円の特にもなりません。
物は考えようであり、人生は全て「ゲーム」なのです。

還暦を迎え、4,900万円という現在地から、私は「資産3億円」という、世間から見れば無謀とも言える次のマネーゲームのスタートラインに立っています。
10代のあの冬に、遠藤周作氏の本から学んだ楽天主義の魂(ゲームを制覇する楽しさ)があるからこそ、私は今、最高にワクワクしながらこの高い山へ直線一気でチャージをかけることができています。

もしあなたが今、現実の重圧に押しつぶされそうになり、自分に自信を失っているなら、ぜひこの本を開いてみてください。
そして、目の前にある苦難を「最高に面白いゲーム」に仕立て上げて、あなたの力で完全制覇してやりましょう!

(第22回『苦しまない練習』小池龍之介 へ続く)

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