痛快 天月です。
私の人生を支え、折れそうな心を奮い立たせてくれた本や言葉を紹介していく「人生読本25」。
いよいよこの連載もゴール直前、第24回目となる今回は、真面目すぎるがゆえに自分を追い込んでしまいがちな現代人に、肩の力を抜いて「本気で遊ぶように生きる知恵」をくれる一冊です。
『一生懸命働くな』(知的生活文庫)
■ 報酬以上に働いてしまう、私の「一生懸命」の本質
世間一般のビジネス書では「人一倍がんばれ」「一生懸命に働いて成果を出せ」と、組織のための滅私奉行を煽る言葉が並びます。ですが、私は本屋の棚で、その真逆を行く『一生懸命働くな』というタイトルを見つけたとき、引き寄せられるようにページをめくっていました。
私の本質を少しお話ししましょう。
画面の向こうにいる読者の皆さんには見えないかもしれませんが、私は、「何か一つのことに夢中になると、周りが見えなくなるほど一生懸命になってしまう人間」なのです。
サラリーマンとして、あるいは公務員として、組織からお金(給料)をもらって働いているときもそうでした。
「そんなに頑張っても給料は同じなんだから、適当に楽をしてサボればいいのに」
頭ではそう分かっていても、いざ目の前の仕事に自分のスイッチが入ってしまうと、どうしてもいただいた報酬以上に、120%の熱量で本気で働いてしまう。不器用だと言われればそれまでですが、それが私の「生き方」であり、体に染み付いた性(さが)だったのです。
そんな風に、組織の中でエネルギーを消費しすぎて疲弊していた私を、本書はニヤリと笑いながら救い出してくれました。
■ 義務で働くのをやめろ。自分の人生に「夢中」になれ
著中島孝志氏が説くのは、決して「怠けて生きろ」という薄っぺらいサボりの勧めではありません。
「誰かに強制された『義務』のために一生懸命働くのをやめて、自分の心が踊る『本当に好きなこと』のために命を燃やせ」という、人生の主権を取り戻すための強烈なメッセージです。
この言葉に触れた瞬間、私の不器用な一生懸命さは、最高の解放を迎えました。
組織のために報酬以上のご奉仕をするのはもうおしまいだ。
これからの人生、私は私の「夢中」のために、この溢れ出るエネルギーを100%注ぎ込む。
48歳で生まれた愛する娘との時間を最高にプロデュースすること。100kmを走破するほどの強靭な肉体を磨くこと。そして、徹底的な節制と投資を貫き、還暦から資産3億円という前代未聞の山へ直線一気で突っ込むこと。このブログを、脳汁を出しながら怒涛の勢いで執筆すること。
誰に頼まれたわけでもない。1円の報酬が今すぐ出るわけでもない。
それでも、私はこのブログのマネーゲームに、今、猛烈に夢中になっています。
■ 現代を生きるあなたへ
生きていれば、会社や社会の枠組みの中で「もっと一生懸命に働け」と搾取され、心がすり減ってしまう夜があります。
ですが、他人のためにあなたの貴重な一生懸命を安売りしてはいけません。
「でも、夢中になるって、最高に楽しいよね。」
還暦を迎えた今、私は心の底からそう微笑むことができます。義務の仕事はあなたを老け込ませますが、自分の人生への夢中は、あなたをどこまでも若返らせ、どんな逆境からでも直線一気で突き抜けさせてくれます。
もしあなたが今、真面目に働きすぎて心がへとへとになっているなら、ぜひこの本を開いてみてください。
他人のための「一生懸命」をすっぱりと引き算し、あなた自身が心の底から夢中になれる本当の人生のゲームを、今ここからスタートさせてやりましょう!
(第25回:最終回『頭の休ませ方』矢尾こと葉 へ続く)


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